研究課題
今年度はヒトでの可塑性誘導を用いて、主に以下の3つの研究を行った。ゾニサミドの運動野可塑性への影響(Brain Stimul. 8: 1220-122, 2015):抗パーキンソン病薬であるドパミンが、ヒトの運動野可塑性を増強する事を我々は報告した。抗パーキンソン病薬でと比較して、ゾニサミド投与により、QPS5によるLTPが有意に増強された。この効果がゾニサミドの抗パーキンソン病作用機序の一部を説明する可能性があてる。随意運動の運動野可塑性に与える影響(Clin Neurophysiol. 2016 Feb;127(2):1568-73.):運動野に可塑性を誘導している途中で被検筋を収縮すると効果が変化すると言う報告がある。随意収縮のQPSの効果に対する影響を検討した。随意収縮により、一時的に効果が減少したが、最終的な可塑性誘導効果は、随意収縮なしの時と同じであった。QPSは随意収縮に影響を受けず、安定して効果を誘導できる刺激法である。QPS誘導効果の個人差に関する研究(Variability in response to quadripulse stimulation of the motor cortex. Brain Stimul (in press)):従来の刺激法による可塑性効果は、個人差が大きく臨床応用に使いにくい。QPS効果の個人差に関する研究を行った。80%以上の被験者で有意に予想と合致した効果が得られた。QPSが他の刺激法より安定して、臨床応用に適している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 7件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件、 招待講演 6件)
Mov Disord
巻: in press ページ: in press
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