研究課題
基盤研究(B)
In vivo 褐色脂肪組織のFAIRE-seq/ChIP-seq:オープンクロマチン(転写制御)領域/ヒストン修飾のエピゲノム解析:マウスの褐色脂肪組織(BAT)、白色脂肪組織(皮下scWAT・生殖器周囲epiWAT)、肝臓(コントロール)に対してin vivo のFAIRE- seqを施行し、全ゲノムレベルでBAT、scWAT、epiWATでそれぞれ30,754、17,204、17124 か所のオープンクロマチン領域を同定した。それぞれに特異的なオープンクロマチン領域を同定した。褐色脂肪細胞に特異的な遺伝子近傍では、褐色脂肪細胞に特異的なオープンクロマチン領域を複数個所認めた。褐色細胞特異的エンハンサーのunbiased な同定の目的で施行したモチーフ解析により、褐色細胞特異的な転写制御作用をもつ候補遺伝子のリストを作成した。更に候補遺伝子の一つにはアイソフォームが存在するが、その一つはマウス臓器や種々の細胞培養株において、褐色脂肪組織や褐色脂肪組織から樹立された培養細胞株において強く発現していることが分かった。更にこの因子のレトロウイルスによる過剰発現やsiRNAによるノックダウンなどの分子生物学的実験の結果から褐色細胞特異的な転写制御を誘導する因子であることを明らかにした。
2: おおむね順調に進展している
(1) In vivo 褐色脂肪組織でFAIRE- seqを施行し、オープンクロマチン領域と臓器特異的なオープンクロマチン領域を同定した。褐色脂肪細胞に特異的な遺伝子近傍では、褐色脂肪細胞に特異的なオープンクロマチン領域を複数個所認めた。褐色細胞特異的エンハンサーのunbiased な同定の目的で施行したモチーフ解析により、褐色細胞特異的な転写制御作用をもつ新規因子を同定した。申請時の研究計画に従い、おおむね順調に進展していると考えられる。
研究計画に従い、おおむね順調に進展していると考えられるため、引き続き、申請時の研究計画に沿って研究を遂行する。
すべて 2014 2013
すべて 学会発表 (5件) 図書 (3件)