ロコモーティブ症候群とメタボリック症候群発症に関わる新規内分泌因子の解明を目指して研究を行った。ロコモーティブ症候群を構成する脆弱性骨折においては葉酸血中濃度の低下が関連することを示すとともに葉酸トランスポーター遺伝子であるSLC25A32の遺伝子多型が関連することを見出した。また筋細胞分化を制御するPRDM16遺伝子多型は筋肉量と関連することを見出した。メタボリック症候群においてはミトコンドリアに発現するSLC25A24遺伝子多型がヒトの体脂肪量と関連することを見出した。さらにSLC25A24ノックアウトマウスは肥満に関する抵抗性をしめし、脂肪細胞分化を制御する遺伝子であることを見出した。
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