これまでの研究によって、複数のサイトカインが造血幹細胞の自己複製をもたらすことが示唆されていた。本研究ではTPO (thrombopoietin)とIL-12 (Interleukin-12)に注目して、自己複製誘導作用に相違があるかどうかをシングルセルで検証した。その結果、SCF+TPOおよびSCF+IL-12によってShort-term HSC (Hematopoietic Stem Cells)が有意に増加することが明らかとなった。また、両者には一部のlong-term HSCsも増幅する作用があることが示唆された。両者の効果の相違を明らかにするため、現在も追加実験を施行中である。
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