急性型間質性肺炎合併筋炎における自己抗体の病因的意義解明と治療法確立に関する研究

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25293222
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 三森 経世 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10157589)
• 連携研究者: 藤井 隆夫 和歌山大学, 医学部, 教授 (70255462) ; 大村 浩一郎 京都大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40432372) ; 吉藤 元 京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (20422975) ; 湯川 尚一郎 和歌山大学, 医学部, 講師 (90422972) ; 井村 嘉孝 京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (60456895) ; 中嶋 蘭 京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (10599525) ; 寺尾 知可史 京都大学, 大学院医学研究科, 助教 (60610459)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• キーワード: MDA5 / IFIH1 / 自己抗体 / 皮膚筋炎 / 無筋症性皮膚筋炎 / 間質性肺炎 / 膠原病難治性病態 / 免疫抑制療法

研究成果の概要

抗MDA5抗体は難治性急性間質性肺炎を合併する無筋症性皮膚筋炎患者に特異的に検出される。抗MDA5の直接病原性を検討するために、間質性肺炎自然発症SKGマウスに抗MDA5抗体陽性患者IgGを投与したが、有意の肺変化は認められなかった。抗MDA5抗体と同時に出現する新たな自己抗体を見出し、その対応抗原はDNA修復やスプライシングに関与しRNAウイルス感染などの自然免疫にも関与する核内分子と同定した。同抗体陽性患者に病初期から強力な免疫抑制薬併用療法（ステロイド大量＋タクロリムス＋シクロホスファミドパルス療法）を導入する前向き臨床試験を行い、従来治療に比して生命予後が改善する可能性が得られた。

自由記述の分野

医歯薬学