研究課題
本課題では、ライソゾーム病の原因酵素に対し、阻害活性を示さないアロステリック作用により酵素安定化活性を示すシャペロン化合物を開発する事を目的とした。本年度は、昨年度同定したβ-ガラクトシダーゼに対するアロステリックシャペロン候補化合物について、培養COS細胞発現実験系を用い、化合物のシャペロン効果を検討した。結果、2つの変異β-ガラクトシダーゼに対し、有意なシャペロン効果を示すことが分かった。一方、β-ガラクトシダーゼに対する既存のシャペロン化合物NOEVについて、側鎖構造を改良し、阻害活性を10倍低下した新規シャペロン化合物を開発した。予備的な検討の結果、この新規化合物は、NOEVより広範な変異型に対する有効性を示すことが分かった。現在、これらの候補化合物について、培養細胞実験系を用い変異特異的シャペロン効果について解析を行っている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件)
MedChemComm
巻: 6 ページ: 206-210
10.1039/c4md00270a
Eur J Med Chem
巻: 90 ページ: 258-266
10.1016/j.ejmech.2014.11.002.
J Hum Genet
巻: 60 ページ: 539-540
10.1038/jhg.2015.61.