研究課題
本研究では、生後の社会的環境が個体間コミュニケーション能力の発達に及ぼす影響を明らかにするために、ヒトに良く似た協調的な社会性と音声コミュニケーション能力をもつ非ヒト霊長類コモンマーモセットを用いて、以下の項目で実験を行った。Ⅰ.PETイメージングと行動および音声データを用いた多変量解析:養育環境の異なる条件を用いて作成したコミュニケーション障害モデル動物におけるセロトニントランスポーター結合活性の減少は社会性神経ネットワークと呼ばれる脳皮質領域に広がっていた。また、18F-FDG-PETを用いて、同種音声フィードバック刺激による生体脳代謝マッピングを行った。マーモセットが鳴き交わしの際に発するphee callを用いて、同一個体から発せられる一連の音刺激再生時の脳活性化領域を調べたところ、認知・情動に係る脳領域の活性化と機能的結合性性の増大が明らかとなったⅡ.MRI機能的神経ネットワーク解析:安静時fMRI撮像のための、動物の麻酔管理、装置および解析パラメーターの最適化を進めた。無麻酔下fMRI撮像コイルの制作と評価を行った。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)
Int J Neuropsychopharmacol.
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10.1093/ijnp/pyw079