概日リズム睡眠障害の高精度診断と治療最適化のため、生物時計のリズム周期・位相の迅速診断法を確立しリズム障害特性に基づいたテーラーメイド時間療法の開発に資する臨床データを収集した。睡眠相後退型・フリーラン型患者、健常対照者の皮膚線維芽細胞に概日リポーター遺伝子Bmal1-lucを導入し、培養細胞内の微弱発光量変化の経時的測定により得られた発光リズムの特性を決定した。 フリーラン型患者は有意に長い末梢時計リズム周期を示した。超長周期患者では発光リズム振幅が早期に低下し概日性が失われ高照度光・メラトニンによる時間療法に対する反応性が乏しかった。超長周期が臨床転帰の予測因子となる可能性が示唆された。
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