研究課題
平成27年度の研究実績の概要は下記の通りである。1. 致死線量7 Gy照射マウスへ、c-Mpl作動薬ロミプロスチム(RP)50μg/Kgを照射直後から3日間連続投与し、照射後30分、1日、4日及び14日目の生存個体骨髄細胞を用いてDNA損傷及びDNA修復状態を共焦点顕微鏡により解析した。その結果、DNA2重鎖切断初期応答において切断部位にフォーカスを形成するγ-H2AXは1日目にRP投与で有意な発現減少が認められた一方、2重鎖切断損傷応答の非相同末端結合NHEJ修復経路において機能する因子53BP1は薬剤投与により有意な集積の増加が認められ、NHEJ修復によるDNA修復が亢進していると考えられた。2. 骨髄細胞におけるアポトーシス活性を共焦点顕微鏡及びFACSによる解析を行った。1日目及び14日目において照射マウスへのRP投与によって、骨髄細胞における細胞死の抑制が確認された。3. RP投与救命個体の長期観察による有害事象発生について検討した。200日間の検証の結果、生存率は83%に低下したが、生存個体に明らかな有害事象は認められなかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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