研究課題
1型糖尿病患者の治療の膵ランゲルハンス島(膵島)移植における、生着率の低さという問題を解決すべく、蛍光蛋白を発現する個体(Plum)と、その変異体である非蛍光化蛋白(変異型Plum tg)を発現する2個体のトランスジェニックブタを体細胞クローン技術で作出し、膵島移植における適切な移植部位の探索が可能となるモデルの構築を行った。その結果、細胞が持つ蛍光蛋白そのものが拒絶の原因となることが判明した。変異型Plumブタの作出において、繰り返し死産となったため、現在、原因の解明中である。また、新たな膵島の移植部位の検証を目的として、生体適合性が高いと考えられる5種のバイオマテリアルの移植実験を野生型ブタを用いて行ったが、いずれも移植部位にて高度な炎症反応を示した。移植した細胞の評価には、エピゲノム解析が有用な可能性があるが、ブタの遺伝子の多くはゲノム情報が不完全であり、ゲノムワイドな解析が困難であった。現在、マウス、ヒトの情報を手掛かりにエピゲノムの解析をブタに応用して、解析システムの構築を始めている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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