研究課題
基盤研究(B)
MRスペクトロスコピー(MRS)とメタボローム解析で得られた2HG濃度を比較すると、MRSでは2HGを測定できない症例や過大評価してしまう症例が存在した。グリオーマ細胞にIDH1変異遺伝子を導入すると、グルタミン酸がIDH1変異による代謝変化に最も寄与し、2HGと共に有用なバイオマーカーになりうると考えられた。47例のグリオーマでのMRS解析で、IDH1変異陽性グリオーマでは2HG濃度の増加とともにグルタミン酸濃度の低下を認め、2HGとグルタミン酸の組み合わせでIDH1変異の有無の予測精度は向上した。このことからグルタミン酸はIDH1変異予測の新たなバイオマーカーとなりうることが示唆された。
脳腫瘍