今後の研究の推進方策 |
1. データ統合とData Base構築を充実させる。これまでのデータを整理し、特異的シグナル分子群の選択とネットワークの抽出の総括を行う。全てのデータをiPEACHソフトウェアによって統合しData Base化する。発現変動候補分子群を分子ネットワーク解析ソフトKeyMonet (医薬分子設計研究所:文献上報告されている分子ネットワーク情報を網羅的に収集した生命情報統合プラットホーム)によりNF1欠失に関与する分子群ネットワークを抽出同定する. 2. 同定分子群の細胞内機能解析: 抽出された分子群の検証:様々なNF病態サンプルでの共通の発現変動分子群として抽出された分子群を、抗体カクテルと2D-Western Blot法にて確認, 神経系腫瘍細胞マーカーとしての可能性の検討, および免疫組織学的な解析との比較, 情報のデータベース化を行い、総括する。 神経系細胞の分化/腫瘍化に重要と思われる候補分子のノックダウン, 抗がん剤による細胞増殖/毒性を評価・タイムラプス共焦点顕微鏡による形態変化の観察, また, 細胞内で候補分子の発現抑制あるいは亢進に伴って同時に変化する関連分子群の発現および、相互作用を解析する. さらに, 候補分子の阻害剤を用いて, 病態変化への影響をin vitroで検討するとともに, 動物モデルにおける影響も検討する。
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