研究課題
Runx2-flox, Runx3-floxマウスを軟骨特異的Creマウスと交配させたところ、コンディショナルノックアウトマウスとして生体レベルでも問題なく作動することが確認された。薬剤誘導性の軟骨特異的CreマウスとRunx2-flox, Runx3-floxをそれぞれ交配させ、生後7週間の段階で誘導をかけて翌週に変形性膝関節症モデルの手術を行い、2か月の経過を経てサクリファイスして解析を行ったところ、いずれもマウスでも変形性関節症の進行に差が見られることが判明した。モデル手術を行わず経年的な変化を観察した群でも、同様の変化が見られることが判明した。メカニズム解析のためRunx2, Runx3の薬剤誘導性過剰発現細胞株を作成して検討したところ、いずれも軟骨細胞の同化作用に関連した作用がみられることが判明した。一方で軟骨基質分解酵素の発現など、異化作用に関する影響は比較的少なかった。メカニカルストレスに対する応答を細胞培養レベルで検証することを試みたが、研究期間内に一定の傾向を見出すことはできなかったため、今後の研究プロジェクトにおいて適宜行う予定である。アポトーシス関連分子など、細胞生存に関する作用については、少なくとも軟骨細胞においては目立ったものはないと考えられた。セネッセンスなど加齢性変化については詳細に解析するに至らず、こちらも今後の後継プロジェクトの中で検討していくこととする。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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