研究成果の概要 |
BMPは、骨組織中に存在しその高い組織修復能力を担う分子であるが、各BMP分子がどのように生後の骨、軟骨組織の恒常性に機能しているか、またその破綻に伴って発症する変形性関節症や骨粗鬆症等の運動器疾患に関与するかの統括的な理解は未だ進んでいない。本研究では、特に中心的に機能していると考えられているBMP2, 4, 7の生後の硬組織における分子機能を解析するために、組織特異的ノックアウトマウスの作成と表現型解析をおこなった。その結果、生後の関節軟骨の恒常性にBMP7の活性が必須であること、BMP2欠損で半月板の形成不全が生じること、BMP4欠損で造血幹細胞数の低下が観察されることを示した。
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