研究課題
抗がん剤(doxorubicin)単独・p53発現腫瘍融解アデノウイルス製剤(OBP-702)単独・併用治療による骨肉腫細胞(U2OS)におけるアポトーシスをC-PARPの発現により評価した。doxorubicin単独・OBP-702単独ではいずれも濃度依存的にアポトーシスが増強した。また、併用治療によりアポトーシスの増強を認めた。in vitroにおいて、4つの軟部肉腫細胞株、HT1080(線維肉腫)、SW684(線維肉腫)、NMS-2(悪性末梢神経鞘腫)、SYO-1(滑膜肉腫)を用いてOBP-702単独投与による治療効果を検討した。XTT assayによりrelative cell viabilityを算出し、抗腫瘍効果を比較検討した。OBP-702単独治療群ではSW684、 NMS-2、 SYO-1に対して用量依存的・時間依存的に増強する抗腫瘍効果が認められた.HT1080に対しては、高用量で処理した場合に抗腫瘍効果が得られた.上記の結果を踏まえて、SW684、 HT1080に対してOBP702+放射線治療併用処理を行った。CalcuSyn software (BioSoft)を用いてcombination indexを算出することにより、併用治療の相乗効果を評価した。SW684ではOBP-702 が低濃度でも放射線治療は奏功し、HT1080に関しても併用治療による相乗効果を認めた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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