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2015 年度 実績報告書

非細胞自律的な骨芽細胞活性化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 25293327
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松尾 光一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40229422)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード骨芽細胞 / 骨形成 / 骨形成性血管 / 転写因子 / トランスジェニックマウス
研究実績の概要

骨を作る細胞は骨芽細胞と呼ばれ、骨芽細胞を活性化するメカニズムを明らかにすることによって骨形成を促す医療につなげることは学術的にも重要である。全身で転写因子Fra-1を発現するトランスジェニックマウスでは、骨芽細胞の骨形成活性が亢進し、骨髄腔が骨梁で進行性に満たされていくことが知られている。しかし、このマウスにおける骨形成亢進の分子メカニズムは不明である。本研究では、転写因子Fra-1による骨芽細胞の活性化機構を、細胞組織学的手法で解明することを目指した。
ドキシサイクリンという無害の薬剤を餌に混ぜて投与したときにFra-1の発現が全身で誘導されるマウスを作製して、生後21日目から5日間発現誘導をかけて、骨髄君における骨量の増加を観察できる実験系を構築した。また「骨形成の場における微小血管の増生が、骨形成を亢進させている」という作業仮説を確かめるために、血管内皮細胞特異的にFra-1を発現するマウスを作製した。毛細血管と骨芽細胞の相互作用を解析する過程で、高解像度X線顕微鏡で骨形成の過程を解析するために、小さな骨(耳小骨と腓骨)を用いることになった。耳小骨(ツチ骨の短突起)で、骨芽細胞を周囲に伴う「骨形成性血管」が存在し、血管周囲に骨形成を起こしていることを見出して報告した。全身性Fra-1トランスジェニックマウスでは、この骨形成性血管が増生していた。つまり、血管から骨基質の材料を受け取った骨芽細胞が、血管周囲に骨基質を分泌して骨を作っていること、さらにFra-1トランスジェニックマウスでは、骨形成性血管が増生している可能性が高いことが示された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] 国立がん研究センター/-/-(スペイン)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      国立がん研究センター/-/-
  • [雑誌論文] Osteocyte-directed bone demineralization along canaliculi.2016

    • 著者名/発表者名
      Nango N, Kubota S, Hasegawa T, Yashiro W, Momose A & Matsuo K.
    • 雑誌名

      Bone

      巻: 84 ページ: 279-288

    • DOI

      10.1016/j.bone.2015.12.006.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Osteogenic capillaries orchestrate growth plate-independent ossification of the malleus.2016

    • 著者名/発表者名
      Matsuo K, Kuroda Y, Nango N, Shimoda K, Kubota Y, Ema M, Bakiri L, Wagner EF, Takeda Y, Yashiro W & Momose A.
    • 雑誌名

      Development

      巻: 142 ページ: 3912-3920

    • DOI

      10.1242/dev.123885.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 骨形成性毛細血管による耳小骨や長管骨の石灰化2016

    • 著者名/発表者名
      松尾光一
    • 学会等名
      第121回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      ビッグパレットふくしま(福島県郡山市)
    • 年月日
      2016-03-28 – 2016-03-30
    • 招待講演
  • [学会発表] Continuous Parathyroid Hormone Injection in Mouse Has Differential Effects on Osteoclast Activation in Primary and Secondary Spongiosa.2015

    • 著者名/発表者名
      Nango Nobuhito, Kubota Shogo, Yashiro Wataru, Momose Atsushi, Ichinose Shizuko, Matsuo Koichi.
    • 学会等名
      Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research
    • 発表場所
      シアトル(米国)
    • 年月日
      2015-10-09 – 2015-10-12
    • 国際学会
  • [学会発表] Sialylated Glycans of MMP-9 Mark Bone Resorption Lacunae.2015

    • 著者名/発表者名
      Kuroda Yukiko, Kuno Atsushi, Narimatsu Hisashi, Matsuo Koichi.
    • 学会等名
      Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research
    • 発表場所
      シアトル(米国)
    • 年月日
      2015-10-09 – 2015-10-12
    • 国際学会
  • [備考] 慶應義塾大学医学部 松尾光一(細胞組織学)研究室

    • URL

      http://wp4.matsuo-lab.com/

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公開日: 2017-01-06  

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