研究課題/領域番号 |
25293330
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
後藤 隆久 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00256075)
|
研究分担者 |
宮崎 智之 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30580724)
高瀬 堅吉 東邦大学, 医学部, 講師 (80381474)
内本 一宏 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50710951)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 麻酔薬 / 行動実験 / テストバッテリー |
研究概要 |
まず初めに通常の成体マウスを用いて行動テストバッテリーの構築を行った。動物センターに防音室および行動実験機材の搬入を行い、セットアップを行った。 テストバッテリーは大きく分けて、「感覚」、「運動」、「不安」、「鬱様」、「社会性」、「注意」、「記憶」であり、それぞれに2~5種類の行動実験が含まれている。具体的には、「感覚」には、視覚前肢置き直しテスト・二瓶選択テスト・馴化脱馴化テスト・ホットプレートテストが、「運動」には、ローターロッドテスト・ビームテスト・ワイアハングテストが、「不安」には、高架式十字迷路テスト・オープンフィールドテスト・明暗選択テストが、「鬱様」には、ボーソルト強制水泳テスト・尾懸垂テストが、「社会性」には、社会性行動測定テスト・チューブテスト・性行動測定テストが、「注意」には、プレパルスインヒビションテスト・潜在制止テストが、「記憶」には、物体再認テスト・空間認識テスト・社会的再認テスト・恐怖条件付けテストが含めれている。それら2~5種類の行動実験の順番が適切でないと、前の行動実験が翌日以降の行動実験の結果に対して干渉してしまう。従って、私たちが考えた順番で行った各行動実験の結果が、過去に報告された各行動実験の基準値を再現できるかをはじめに確認した。立ち上げより半年でその再現実験が完了したため、続いてイソフルランに曝露したマウスを用いて実験を行った。1.8%のイソフルランに2時間曝露したマウスを用いて上記テストバッテリーを行い、間もなくデータを取り終えるところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
テストバッテリーの構築が順調に終わり、初年度のうちに実際に吸入麻酔に曝露したマウスでの実験に着手し、大方のデータを取り終えることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
1.8%イソフルラン曝露マウスでのデータを取り終えたら、解析を行い、論文として発表する。本年度はデスフルランを用いて同様の実験を行い、年内にはデータを取り終えることを目標としている。
|
次年度の研究費の使用計画 |
行動実験の追加機材が年度内に納入できなかったため。 昨年度に購入を予定していた行動実験の追加機材を購入する。
|