研究課題
妊娠高血圧症候群は全妊娠の5〜7%に発生し、重症化すれば母児の生命を脅かす。しかも、古くより注目されていた疾患であるが、今だに原因は不明である。平成25年度は、下記を目的に実験を行った。妊娠高血圧症候群発症機序の解明:我々は今までに妊娠初期の妊娠高血圧症候群患者の血清で、コントロール群と比較してFactorX及び、FactorYが有意に高いという結果を得た。また、予備実験で、我々は、FactorXをレンチウイルスベクターを用いて胎盤特異的に過剰発現させると妊娠16日目より血圧が高くなることを確認している。FactorXを導入したマウスの特性をしらべることにより、我々は、妊娠高血圧症候群を模倣したマウスを新たに作製し得た。このマウスの解析を開始している。
2: おおむね順調に進展している
研究解析をするなかで、より簡便な方法での妊娠高血圧症候群モデルマウスを作製し得た。妊娠高血圧症候群の発症機序の解明という面からは概ね、順調に進んでいると考えられる。
25年度の実験結果を踏まえ、さらに当初予定していた実験及び、新たに派生した実験をより適切に取捨選択しながら行っていく予定である。
妊娠高血圧症候群の機序解明という面からは実験は順調に進んでいるがマウスの実験を行うに際し必要な匹数を最小限にするためにpilot実験を慎重に行い本来25年度に使用する分を次年度に持ち越す形となった。主に、マウス購入費用、動物実験施設使用費用、及び試薬に用いる予定である。
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