研究課題/領域番号 |
25293352
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
長岡 泰司 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00333691)
|
研究分担者 |
横田 陽匡 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60431417)
高橋 淳士 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90422047) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 網膜微小循環 / 糖尿病網膜症 / 神経-血管連関 |
研究実績の概要 |
2型糖尿病患者では網膜動脈血流量が糖尿病網膜症発症前からすでに低値であり、網膜血流低下が網膜症発症に関与すると考えられるが、網膜血流は血糖コントロールや血圧など多くの全身因子に影響をうけ、個体差があり、疾患群と正常群をクリアカットに区別する基準値の設定が難しく、広く一般的に普及した臨床検査法としては課題がある。そこで本研究では、より早期の網膜血管機能の評価を目指し、網膜循環における神経―血管連関( Neurovascular coupling)に着目した、新しい網膜血管機能評価法の開発を試みることとした。 本研究のメインテーマである網膜循環における神経-血管連関におけるグリア細胞の役割に着目し、高酸素負荷時の網膜血流低下にグリア細胞が関与することをネコin vivo生体実験を用いて証明する予定であった。 ネコを用いたin vivo血流実験系により、フリッカー刺激による網膜循環への影響とその調節メカニズムを詳細に検討する。具体的には、我々が試作したフリッカー刺激装置により、周波数と光量をそれぞれ0-64 Hz、0-30000ルクスの範囲内で変化させ、最大の網膜血流量増加反応が得られる条件設定を行った。 平成28年2月までに、ネコを用いた血流実験を行い、平成28年3月までに、病的モデルにおける網膜循環のNeurovascular coupling障害を改善させる薬剤の探索について、研究成果をとりまとめる予定であったが、平成27年9月、血流実験に必要なネコの供給元で在庫不足が生じたため、供給が4ヶ月間停止した。代替できる手段や供給元がなく、やむを得ず供給再開まで実験を中断した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成28年2月までに、ネコを用いた血流実験を行い、平成28年3月までに、病的モデルにおける網膜循環のNeurovascular coupling障害を改善させる薬剤の探索について、研究成果をとりまとめる予定であったが、平成27年9月、血流実験に必要なネコの供給元で在庫不足が生じたため、供給が4ヶ月間停止した。代替できる手段や供給元がなく、やむを得ず供給再開まで実験を中断した。
|
今後の研究の推進方策 |
補助金分の繰越と、基金分の延長についてそれぞれ承認を得、血流実験に必要なネコの供給も再開したため、平成28年度にネコ生体実験を完遂できる見込みである。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成28年2月までに、ネコを用いた血流実験を行い、平成28年3月までに、病的モデルにおける網膜循環のNeurovascular coupling障害を改善させる薬剤の探索について、研究成果をとりまとめる予定であったが、平成27年9月、血流実験に必要なネコの供給元で在庫不足が生じたため、供給が4ヶ月間停止した。代替できる手段や供給元がなく、やむを得ず供給再開まで実験を中断した。
|
次年度使用額の使用計画 |
基金分の延長について承認を得、血流実験に必要なネコの供給も再開したため、平成28年度にネコ生体実験の続きと、ブタ摘出実験を経て、糖尿病患者の網膜血流低下に関与する全身因子の検討へ経費を充当する予定である。
|