研究課題
基盤研究(B)
ラクトフェリン(LF)を口腔癌の新規治療薬として用いることができるかどうかを明らかにすることを目的に検討を行い以下の結果を得た。1.リポソーム化LFの経口投与により口腔癌の増殖と骨浸潤が抑制される。2.LFは癌細胞の増殖を抑制するとともに、アポトーシスを抑制する。3.LF は癌細胞の遊走・浸潤を抑制する。4.LFは癌細胞が産生する破骨細胞誘導因子の発現を有意に減少させる。5.LFは腫瘍性血管内皮細胞の増殖と分化を抑制する。以上の結果から、LF を口腔癌の新規治療薬として応用できることが示された。
口腔病理学