研究課題
昨年、報告したように、あるCTDタンパク質の遺伝子欠損株はpor変異株のように血液寒天培地上で無色の集落を形成する。この変異株を継代培養すると黒色集落を形成する抑制変異株が分離できた。この抑制変異株の染色体DNAを単離し、シーケンスしたところ、複数の変異がみつかった。そのなかの一つはporY遺伝子の機能残基であるヒスチジン残基より下流に位置し、アミノ酸置換を起こしていた。そこで独立に同様な抑制変異株を分離し、porY遺伝子に変異が導入されているかを調べたところ、変異の箇所は異なるが、すべての変異株でporY遺伝子内にアミノ酸置換を伴う変異が導入されていた。このことはこのCTDタンパク質はPorXY二成分調節系に関係した調節タンパク質であることが示唆された。また、このタンパク質の構造を明らかにするために、CTDドメインを欠失した変異組換えタンパク質を大腸菌で精製し、X線結晶構造解析を行った。その結果、CTDタンパク質に通常みられるN末端側の機能ドメインがなく、Ig様ドメインのみであることがわかった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Cell
巻: 165 ページ: 690-703
10.1016/j.cell.2016.03.016
Sci Rep
巻: 6 ページ: 23288
10.1038/srep23288
Appl Environ Microbiol
巻: 83 ページ: 1756-1766
10.1128/AEM.03452-15
Infect Immun
巻: 84 ページ: 230-240
10.1128/IAI.01308-15
J Periodontal Res
巻: 50 ページ: 1-8
10.1111/jre.12255