研究課題
1.OsterixとSp1ファミリーダブルノックアウトマウスの作製:まずOsterix遺伝子ヘテロ欠損マウスとSp1ファミリー遺伝子ヘテロ欠損マウスを交配し、ダブルヘテロマウスを作製した後に、ダブルヘテロマウス同士を交配し、Osterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスの作製を行った。Osterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスは、生下時頃に死亡し、その産仔の比率は、メンデルの法則より低かった。胎生14.5日齢、胎生18.5日齢でもダブルノックアウトマウスの存在する比率は、1/16より低かったが、その原因は、不明であった。2.OsterixとSp1ファミリーダブルノックアウトマウスの解析:Osterix遺伝子欠損マウスで膜性骨形成および内軟骨性骨形成が、観察される胎生18.5日齢において、Osterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスの表現型を解析した。アルシアンブルー/アリザリン二重染色による骨格標本を作製し、Osterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスの骨化を検索したところ、コントロールマウスに比べて、アリザリンレッド陽性の骨化部分は、顕著に減少していたが、Osterix遺伝子ノックアウトマウスの骨化と同程度であった。さらに病理組織学的にOsterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスを検索したが、Osterix/Sp1ファミリーダブルノックアウトマウスにおいても、Osterix遺伝子欠損マウスと同程度の膜性骨形成および内軟骨性骨形成を認めた。したがって、Osterix遺伝子欠損マウスで観察される、膜性骨形成ならびに内軟骨性骨形成には、同定しているSp1ファミリー以外の分子あるいはメカニズムが関与していると考えられた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Nature Communications
巻: 6 ページ: 1-15
10.1038/ncomms7653
J Oral Bioscience
巻: 57 ページ: 165-170