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2016 年度 実績報告書

エピジェネティックスを軸とした骨・軟骨再生医療開発への分子基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25293401
研究機関大阪大学

研究代表者

波多 賢二  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (80444496)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード軟骨細胞 / DNAメチル化
研究実績の概要

平成28年度はDNAメチル化アレイにより明らかとなった軟骨細胞に重要な遺伝子の機能解析を行った。DNAメチル化解析とマイクロアレイ解析の統合解析の結果、軟骨細胞で遺伝子発現が上昇し、なおかつDNAメチル化が減少している遺伝子としてFOXC1およびFOXC2がクローニングされた。FOXC1は軟骨細胞で約16倍の発現増加が見られ、chr6:1604606-1615866(3'UTR;1stExon)に存在するCpGアイランドのメチル化が顕著に減少していた。一方、FOXC2は軟骨細胞で約14倍の発現増加が、そしてchr16:86599355-86602649(3'UTR;1stExon) 存在するCpGアイランドのメチル化が顕著に減少していた。したがって、これらの遺伝子は軟骨細胞分化においてエピジェネティックに制御されていると考えられる。
Foxc1に関しては平成26年度に検討を行っているため、平成28年度はFoxc2の役割について検討を行った。Foxc2は軟骨細胞に発現しているが、Foxc1と異なり腎臓に最も高い発現が認められた。初代培養軟骨細胞にFoxc2を過剰発現させるとPTHrP,Col10a1の発現増加が認められた。また、Gli2と協調してインディアンヘッジホッグ(Ihh)の標的遺伝子である、PTHrP,Ptch1およびGli1の発現を増加させたが、その相乗効果はFoxc1に比較して弱かった。
以上の結果より、軟骨細胞分化過程においてDNAメチル化が減少することによりFoxc2の発現が上昇し、Ihhシグナルを増加させることに軟骨形成を制御していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Syntaxin 4a Regulates Matrix Vesicle-Mediated Bone Matrix Production by osteoblasts2017

    • 著者名/発表者名
      Kawai S, Michikami I, Kitagaki J, Hata K, Kiyonari H, Abe T,Amano A, Wakisaka S
    • 雑誌名

      J Bone Miner Res

      巻: 32 ページ: 440-448

    • DOI

      10.1002/jbmr.3056

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Acidic microenvironments induce lymphangiogenesis and IL-8 production via TRPV1 activation in human lymphatic endothelial cells2016

    • 著者名/発表者名
      Nakanshi M, Morita Y, Hata K, Muragaki Y
    • 雑誌名

      Exp Cell Res

      巻: 345 ページ: 180-189

    • DOI

      10.1016/j.yexcr.2016.06.006.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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