研究課題/領域番号 |
25293409
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古郷 幹彦 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20205371)
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研究分担者 |
田中 晋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00367541)
辻 忠孝 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招聘教員 (50527231)
宮川 和晃 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50635381)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 口腔感覚 / 三叉神経 / 摂食促進ペプチド |
研究実績の概要 |
昨年度、味覚・嗅覚情報低下が、咀嚼運動さらには三叉神経系ニューロン群の神経活動特性へ及ぼす影響について検討を行い、特に味覚情報が低下している亜鉛欠乏飼料給餌ラットについては、NPY等脳内生理活性物質により直接ニューロンを刺激した際と同様に膜電位の脱分極と内向き電流の誘発、連続発火活動におけるスパイク周波数の上昇が観察されることを明らかにした。そこで神経修飾作用発現に如何なる細胞内伝達機構が関わっているかさらに検討を行ったところ、セカンドメッセンジャーの内、PKA, PKCの拮抗薬を前投与した条件ではPKC拮抗薬(Chelerythrine)存在下において上記修飾効果が明らかに減弱したものの、PKA拮抗薬(H89)存在下ではNPYの作用効果に明らかな変化を認めなかった。一方、細胞内cAMPレベルを上昇させるforskolineを投与するとこれまでの報告と同様に中脳路核ニューロンのスパイク周波数は有意に減少し、連続発火活動が減弱することが確認されたが、同条件下でNPYを追加投与するとスパイク周波数はさらに減少することが明らかとなった。さらに細胞外Caイオン濃度条件を低下させた条件においても、NPYの修飾効果はより強く発現する傾向が観察されたことから、NPYによる中脳路核ニューロンの神経修飾作用発現にPKCならびに細胞外Caイオン動態が関わっていることが示唆された。生後12-14齢ラットに対して鼻粘膜処理をした嗅覚障害モデルについても同様の検討を行ったが、飼料摂取が著しく増悪あるいは条件付けが不十分なため、他の要件による影響を完全に排除できない記録結果となり明らかな傾向を示すに至らなかった。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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