研究課題
平成26年度までに作成した、健常人ボランティアを対象とした/a/発音時の声道モデルを用いて研究を進めた。声道が形成するフォルマント周波数を調べるため、声道内の音響周波数応答解析を実施した。声道モデルをSTLデータとして生成して、3次元ダイレクトモデラー SpaceClaimを用いて音響解析用に修正、数値音響解析プログラムWAONを用いて解析を実施した。この際、三角形パッチのサイズはおよそ2mmとなっており、この三角形パッチをそのまま境界要素として音響解析に使用した。そして、解析条件は以下の様に定めた。音響媒質として、音速 340 m/s、密度 1.225 kg/m3、音源として、声帯部分に1mm/sの振動速度を与えた。この条件下にてシミュレーションを実施した結果、音圧レベルの周波数応答線図を算出することが可能であることがわかった。一方で、軟口蓋の動きの定量解析法の開発を目指して、軟口蓋の相同モデルを作成し、その重心の移動の解析と主成分分析を適応する方法を考案した。健常男女10名ずつを対象として、立体内視鏡を用いて/a/発音時の軟口蓋の相同モデルを作成し、重心の移動を求め、そして主成分分析を適応した。その結果、重心の移動量には性差が見られず、また、第1主成分値は男女とも軟口蓋の後上方への動きを示していた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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