研究課題
これまで我々は、ヒト歯根の表面から歯根膜細胞(PDL)と歯小嚢(DF)由来の細胞を単離し、酵素処理(EZ)とoutgrowth法(OG)で歯由来の幹細胞を単離してきた。そこで本年度は、ラット背側皮下への移植により形成されるセメント質に関して、臨床応用の可能性が高い有細胞セメントが誘導可能か検討した。幹細胞を含む細胞集団であるDF-EZ、PDL-EZ、PDL-OG由来の細胞を移植した結果、抗CAP(cementum attachment protein)抗体に陽性な硬組織形成がみられた。このうちPDL-OG由来の細胞はセメント様組織内に埋入された細胞がみられ、他の2種の細胞の移植片とは異なった組織像がみられた。セメント様組織内に埋入された細胞は、osteoclacinやosteopontinにも陽性で、有細胞セメント様の形質を持つと考えられた。また本年度は、上記の研究の遂行と並行して、効率的なセメント質形成ができるラット抜歯窩を用いて同部への移植実験を試みている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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