研究課題/領域番号 |
25293424
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
和泉 雄一 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60159803)
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研究分担者 |
小林 宏明 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (50396967)
竹内 康雄 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60396968)
南原 弘美 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00632168)
田中 敏博 東京医科歯科大学, 疾患バイオリソースセンター, 教授 (50292850)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 歯周炎 / 侵襲性歯周炎 / エクソーム解析 |
研究実績の概要 |
歯周病は慢性の炎症性疾患であるが、その疾患進行には個体差が認められる。特に、早期に発症重篤化する侵襲性歯周炎においては家族内集積が認められることから遺伝的関与が強く疑われている。 今年度は、家族内集積の認められる2家系に絞ってエクソームシークエンスを行った。 2家系の6人から末梢血より採血を行いゲノムDNAを抽出した。ゲノムDNAのクオリティチェックは、核酸定量、二本鎖DNA定量、アガロースゲル電気泳動を行った。核酸定量は、分光光度計にて行い、DNA量と濃度、260/280比、260/230比を評価した。二本鎖DNA定量は、Quant-iT dsNDA BR Asssay kit (Invitrogen)を用いて蛍光定量し、吸光定量値と蛍光定量値の比較を行った。また、アガロースゲル電気泳動にてバンドの確認を行った。以上の検査により問題がないと判断されたサンプルに関して、エクソーム解析を行った。エクソーム解析には、ライフテクノロジー社のion protonを使用し、得られたデータからバイオインフォマティックス手法を用いた解析を行った。その後、マッピング、品質管理、変異検出、アノテーションを行った。既存のデータベースに収載されている注釈情報をサンプルから検出した変異情報に付加し、解析ツールとしてSNPeffを用いた。各サンプルにアノテーションを加えた後、スクリプト作成を行い、変化箇所領域を2つに絞り込んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
家族内集積のある2家系のサンプリングから、変異領域を2つまでに絞りこむことができた。 家系内で発症している遺伝子と発症していない遺伝子を多数集めることにより、順調に絞り込みが達成できている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、この2つの変異領域に関して、当外来の侵襲性歯周炎患者100名のゲノムを用いて、サンガーシークエンスによる確認作業を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
iont protonを用いた、変異領域解析にかかる消耗品代を平成26年度に計上していたが、試薬サンプル調達が間に合わずに4月以降に実験が繰り越しとなったため、費用を次年度に繰り越している。
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次年度使用額の使用計画 |
サンプル調達が4月に終了している為、本年度ion protonにかかる消耗品の費用として執行する。
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