研究課題
研究目的:1) エストロゲンと創傷治癒,2)リンパ浮腫と創傷治癒,3)蜂蜜と熱傷,追加として4)常温プラズマと創傷治癒,5)肥満した培養脂肪細胞の産生物質の創傷治癒への影響,6)筋注位置を決定器具の有効性を見た.実施内容:1)エストロゲンを直接に創傷に塗布することを行った.正常な皮膚への塗布よりも創傷治癒が促進することが判明し,炎症細胞の数の減少も見られ,エストロゲンの創傷への直接塗布が人の創傷でも有効かどうかを検討していく研究へと発展している.2)リンパ節郭清後にその遠位に出現したリンパ浮腫は数日で減少し,近位のリンパ管が描写されることはほぼ間違いないことが判明し,リンパ浮腫があってもリンパを皮下を通してリンパ管に導くことでリンパ浮腫を軽減できることを示し,人でのリンパドレナージの有効性を明らかにした. 3)蜂蜜の熱傷への研究は今回も行わなかった,代わりに,甘露蜂蜜の皮膚創傷への塗布による治癒効果を検討したが,促進効果はあまりないことが判明した. 4)創傷部を水で覆い常温プラズマを照射すると創傷治癒が促進することが判明し,論文として採択された.5)肥満が創傷に及ぼす影響を検討するために,脂肪細胞を培養して肥大した脂肪細胞の産生産物の何が創傷治癒(ケラチノサイトの増殖を見る)に影響するのかを検討し始めたが,現在も進行中の段階である.6)器具は人により使用感は異なるが,器具を使用することで,一定の筋注部位を特定できることが分かり,器具の使用は安全な筋注に有効であることが分かり,論文として発表した.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
Plasma Processes and Polymers
巻: 12 ページ: 1128-1138
10.1002/ppap.201400236
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
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Structure and Function(形態・機能)
巻: 14 ページ: 3-11
形態・機能
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http://wmn.w3.kanazawa-u.ac.jp