研究課題/領域番号 |
25293431
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 豊明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20301830)
|
研究分担者 |
三笘 里香 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (10305849)
川西 美佐 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (80341238)
吉田 文子 佐久大学, 看護学部, 准教授 (80509430)
今磯 純子 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (00347428)
相馬 孝博 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), その他部局等, 病院副院長 (90262435)
中神 克之 四日市看護医療大学, 看護学部, 助教 (20551237)
佐伯 街子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60610756)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | フィジカルアセスメント / 看護アセスメント / 臨床判断 / 教授学習システム / 看護技術 / シミュレータ |
研究概要 |
知覚と認知認識との連携を高めるための教授学習システム構築、「批判的吟味と判断」「表出」としての看護アセスメント教授学習システムの有効性の精度を高め普遍性を検証するために各種ヒューマンインターフェースの開発とその有効性について様々な看護場面で実証し、構築された看護アセスメントモデルについて看護学としての学術的普遍性と実践看護における文化依存性についての分析を進める、という4つの研究を連携させて進めている。 知覚と認知認識の連携性については、認知認識の確実性向上のために知覚と認知認識のギャップを明確にするために、聴覚の認知認識を実験的に検証した。実際に聞いている音を電子聴診器を用いてファイル化し分析し経験者の聴診のコツの構造を分析した結果、経験を積んだ者は必ずしも実際の知覚によらず周辺情報からの推測で進めている場合が少なからずあることが強く示唆された。 教授学習システムの開発研究としては、シナリオシミュレーションによる看護アセスメント教授学習システムをこれまでのマンパワー投下型の検証方法ではサンプル数を増やすには限界があり、この従来型の検証手法をブレークスルーするためにパッケージ化しオートメーション化することを進めた。 教授学習システムの実証研究としては、開発された看護アセスメントモデルとその教授学習システムの有効性ならびに実効性について、看護入門教育、入職早期教育、認定看護師・専門看護師等の各種アドバンス教育、急性期医療機関に限らない各種施設における看護継続教育などの様々な場面での実証研究を進めるために、従来型の教授学習による検証を進め、今後の実証研究におけるベースラインデータ収集を進めた。そして、看護展開場面の違い、看護実践環境の相違などの観点から、国内外の共通観点、相違点などについて整理を進め看護アセスメントモデルの普遍性と個別性の検討を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
聴覚の認知認識を実験的に検証、教授学習システムのパッケージ化しオートメーション化、従来型の教授学習による検証のベースラインデータ収集、看護実践環境の相違などの観点から、看護アセスメントモデルの普遍性と個別性の検討など、全般的におおむね順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も当初の予定に大きな変更なく研究を進展させていきたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
知覚の認知認識に関して聴覚に研究フォーカスを絞り込んで進めたため、視覚に関する研究経費を次年度の認知認識研究に割り当てることとしたため。 認知認識研究の精度を高めるために対象検討数を増やして進めることを計画している。
|