研究課題/領域番号 |
25293433
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋口 暢子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80264167)
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研究分担者 |
宮園 真美 九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (10432907)
栃原 裕 九州大学, 芸術工学研究院, 名誉教授 (50095907)
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 皮膚温度感受性 |
研究実績の概要 |
平成25年度から実施した高齢者における皮膚温度感受性の実態を明らかにするために、温冷覚閾値の測定を行い。また対象者の個人属性や疾患、治療の状況、生活環境、生活習慣に関するアンケート調査を基に、温冷覚閾値に影響する因子を抽出を行った。本年度はその研究成果について、国際学会で発表を行い、英語論文の作成を行った。 生活習慣病のち、糖尿病、高血圧、心疾患を有するもの、生活習慣病の既往がないものをグループに分け比較すると、温覚閾値の腹部、手背、下腿においてグループ間の主効果が有意であり、そのうち糖尿病を有するものの閾値が高いことが示された。冷覚においては、疾患の違いによるグループ間の差が、どの部位においても有意ではなかった。その他、食事、運動、睡眠等の生活習慣や、住宅環境、冷暖房の使用状況等と温覚、冷覚閾値との関係については、有意に影響を示す要因は抽出されなかった。また、冬季に睡眠中電気毛布を使用する人は、そうでない人に比べ、手、足の冷覚閾値が高く、睡眠中に寒さで目を覚ますことがある人はそうでない人に比べ、頬部の冷覚閾値が高いことが示され、何等かの冷え症状を有することが冷覚閾値に影響することが示唆された。 さらに、高齢者女性を対象に、フットサウナの適応による主観的温冷感や体温の変化について実験研究を行った。先行研究で行った男性高齢者と比較すると、深部体温の上昇が男性に比べ小さく、末梢部皮膚温の上昇も有意差はないが小さかった。また、温熱的快適感については、男性より女性高齢者がより快適感を高く感じていた。皮膚温度感受性には、深部体温や皮膚温の変化の関与が考えられるため、フットサウナの適応による皮膚温度感受性への影響については性差を考慮する必要があると考えられた。
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現在までの達成度 (段落) |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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