研究課題/領域番号 |
25293442
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
当目 雅代 香川大学, 医学部, 教授 (20259435)
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研究分担者 |
金正 貴美 香川大学, 医学部, 講師 (00335861)
小笠 美春 香川大学, 医学部, 助教 (70544550)
山田 冨美雄 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (50183687)
山本 哲司 香川大学, 医学部, 教授 (80220482)
有馬 信男 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10363194)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | リハビリテーション看護 / 頸椎カラー / 腰椎コルセット / 日常生活動作 / 視線計測 / 可視化 |
研究概要 |
平成25年度目標は以下の通りである。 1.視線計測の理論枠組みの構築:角膜反射法及び視線追跡法による視線計測方法の理論枠組みを構築する.そのため視線計測関連図書を9冊購入した.2.脊椎固定装具装着患者へのインタビュー調査による日常生活上困難性を感じる動作の同定:香川大学医学部倫理委員会に申請し,平成26年2月に承認を受けた.平成26年4月より香川大学医学部附属病院で手術を受けた脊椎疾患術後患者で頸椎カラー装着患者10名,腰部コルセット装着患者10名を対象に,脊椎術後固定装具装着した患者が日常生活動作時に困難性を感じる動作についてKJ法で項目抽出し,本研究での視線計測の対象となる指定動作として同定する.3.予備実験:研究者間での「物を拾う動作」による操作手順・解析方法の確立 1)操作手順の確立:EMR9一式を購入し,「物を拾う動作」を基準動作として,EMR9のキャリブレーション方法を習得した.ヘッドユニットとコントローラー装着時の装着ブレを確認し,安定した装着方法を習得した.これにより対象者の選定基準で瞳孔検出法を選択するため,眼球の大きさの選定基準が明らかとなった。また、睫毛が長すぎる、ハードコンタクト使用者は,瞳孔検出しにくいことが明らかとなった.2)解析方法の確立:視線計測時の解析基準の確定とEMR解析ソフトd-Factorによる解析方法を習得した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由1:脊椎術後固定装具装着した患者が日常生活動作時に困難性を感じる動作を同定するために,患者20名へのインタビューを予定していたが、倫理委員会の承認を得る時期を遅かったこと、担当医が異動したことにより開始が遅くなった. 理由2:固定装具装着状態で主に下を見ること動作を視線計測するため,瞳孔検出法を選択することになった。その場合、眼球が小さい被験者では瞳孔検出できにくいことが明らかとなり,眼球の大きさの基準を得るための時間を要した. 理由3:共同研究者が育児休業の取得や異動となり,予定していた研究体制が組めなかった.
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は1.脊椎術後固定装具装着した患者が日常生活動作時に困難性を感じる動作を同定するために,患者20名へのインタビューを実施する.2.インタビューで同定された日常生活動作について,固定装具装着経験のない健常者を対象に視線計測の実施する。 そのため腰部硬性コルセット,頸椎フィラデルフィアカラー,頸椎SOMIブレースを購入する。同定され日常生活動作の視線軌跡を測定する.3.EMR解析ソフトでデータ分析し,視線軌跡を描き,健常者における動作に先行する視覚情報から動作に伴う. 平成27年度は,脊椎手術後で歩行器の使用が可能で,主治医から紹介を受け同意が得られた固定装具装着患者を対象に,整形外科病棟でEMR9を装着して同定され日常生活動作の視線計測を行う.視覚情報の解析は,同様に行う.その結果を基に,脊椎術後装具装着患者の危険予期・安全確認トレーニングモデル教材の開発を行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
日常生活困難感を要する動作を同定するためのアンケートによる患者へのインタビュー調査を看護師免許所有の研究補助者の雇用を計画していたが、該当者が見つからなかったため、謝金を使用しなかった。 日常生活困難感を要する動作を同定するためのアンケートによる患者へのインタビュー調査のための看護師免許所有の研究補助者の雇用を行う。平26年度から看護師免許を有する研究補助者は確保できている。
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