研究課題/領域番号 |
25293451
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松崎 政代 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40547824)
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研究分担者 |
春名 めぐみ 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00332601)
島田 三惠子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40262802)
白石 三恵 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50632220)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 看護学 / 妊婦 / 生活習慣 / 運動 / 栄養 |
研究実績の概要 |
1.目的:平成27年度は、フィールド調査を実施し介入プログラムの効果の検証を行うことを目的とした。 2.方法:平成26年度に引き続き、4群(栄養群、運動(ヨガ)群、栄養と運動群、対照群)の無作為化比較試験を実施している。介入内容は、栄養群はBDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire)に回答し、1ヶ月間の栄養素摂取量を評価し、その回答をもとに妊娠期に特に必要で不足しがちな栄養素の個人の結果を返却した。また同時に料理のレシピを渡すことを、妊娠20週のベースライン調査後と28週で行った。また、36週と産後1か月ではBDHQを使用し栄養素摂取の評価を継続的に行った。運動群は、妊娠20週から分娩までの間に、病院でインストラクターによるヨガのクラスの参加と自宅でDVDを見ながら行うヨガを合わせて週3回、1時間/回 の実施を依頼された。栄養・運動介入群は、両方の介入を受け、対照群は、通常の診療と保健指導を他の群と同様に受け、介入は無かった。 3.成果:3月までリクルートを行い、各群50-60人が参加した。今後これらの人を産後まで追跡し調査を継続する。9月頃には調査が終了する予定であり、その後は、調査を継続しつつ、アウトカムの解析と行う。血液データーに関しては、随時分析を実施している。その他質問紙についても、データ解析・調査者以外がデーター入力を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
フィールド施設では、平成27年度頃より妊婦健診の体制に大きな変更があった。妊婦は今までは、フィールド施設ですべての健診を受けていたが、今回から一部の妊婦は、妊娠初期の健診後から妊娠末期まで約5つある他の産科クリニックで健診を受けることとなった。そのために、調査対象である妊婦をリクルートして縦断的に調査することが困難になった。そこで、当初サンプルサイズを各群(4群:栄養指導群、ヨガ介入群、栄養とヨガ介入群、介入なし群)で100名と見込んでいたが、アウトカムの見直しを行い、できる限り他の施設にも継続調査をすることで、対象者数を各群約50名と再設計した。一時研究の進行が滞ったが、現在は概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
進捗状況でも記述したが、フィールド施設では、平成27年度頃より妊婦健診の体制に大きな変更があり、調査対象の妊婦をリクルートして縦断的に調査することが困難になった。そこで、当初サンプルサイズを各群(4群:栄養指導群、ヨガ介入群、栄養とヨガ介入群、介入なし群)で100名と見込んでいたが、アウトカムの見直しを行い、できる限り他の施設にも継続調査をすることで、対象者数を各群約50名と再設計し、調査を実施している。
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次年度使用額が生じた理由 |
介入プログラムの効果の検証のフィールド調査を継続して実施しており、平成28年度の9月まで継続する予定である。そのため、運動介入では、ヨガ介入プログラムのインストラクター費用等の謝礼、アウトカム評価では消耗品費用、血液からの生化学的マーカーの測定・分析費用、また調査施設では妊娠中期から末期までの妊婦健診を外部のクリニックで受診するように勧めている。そのため、調査時には交通費が必要となった。また最終年度となるため、成果発表、報告書などの費用が必要である。以上より、当該助成金と次年度助成金を合わせることでフィールド調査および成果報告のために助成金を有益に使用できると考える。
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次年度使用額の使用計画 |
当該助成金と次年度助成金を合わせて以下のフィールド調査の継続およびアウトカム評価、報告書作成を行う。 介入プログラムの効果の検証の調査研究:運動インストラクター費用、栄養素摂取量アセスメント費用、生体試料からの生化学的マーカー(酸化ストレスマーカーなど)の分析費用、質問紙に使用している尺度の使用料、研究協力者への謝礼、報告書の作成費用に使用する。
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