研究課題/領域番号 |
25293459
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (30407621)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10213555)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 母乳育児支援 / 専門家教育プログラム / 教育配信システム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、母乳育児支援専門家教育プログラムおよび配信システムの開発をめざし、 1.新生児の能力と母子相互作用を尊重した新生児がリードする授乳支援教育プログラムを確定させる。2.国内外の教育プログラム内容と教育システムについて情報を収集・分析する。3.目的1.および2.で得られた知見を基に、専門家教育プログラム、教育媒体、教育配信システムを開発する。4.開発した配信システムを用いて教育プログラムを実施して効果を検証することである。 平成26年度は、目的2.3.の一部である教育プログラムの各論的内容をさらに充実・改良するために、①United States Institute for Kangaroo Care(以下USIKC)主催のカンガルーケア(以下KC)認定コースに参加して修了認定証を取得した。②KCの世界的第一人者Dr. Susan M. Ludington-Hoeとの個別的研究討議・研修会展開方法に関する討議を行った。新知見に基づき、科研(B)課題番号21390594にてH24に作成したKC手順の改訂を行い、教育研修実施展開方法と評価方法を検討した。次に、エビデンスに基づく母乳育児支援の実施に必須な論文クリティーク能力開発と知見の活用方法の学習を促すコンテンツ開発のため、③母乳育児EBMセミナーの教材開発とセミナーを試験的に実施し評価した。④改訂したKC手順に基づくバースカンガルーケア支援、母乳育児と愛着不全に関するメンタルヘルス支援(教育プログラム共同開発DVD使用)セミナーを実施し評価した。⑤UNICEF/WHO産科スタッフのための20時間コースアレンジ版を実施した(2014~5年度継続中)。③④⑤に基づき、教育プログラム内容と方法を検討・改良し、次年度のプログラム確定につなげる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
目的1.2.に関して、H26年度にも最新知見に基づいた更新作業を行った。今後も最新知見の情報収集を続けながらも、内容はほぼ確定しつつある。平成27年度は引き続きプログラム内容の洗練と精選をして確定させる。配信システムに関してはこれまでに概ね情報収集しているが、配信方法の実施実現可能性をさらに明確化して方法を確定させる必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
教育内容、学習方略、配信方法の識別化をさらに推進し、実際の配信方式の選択、確定、実施につなげる。そのため、配信システム関連の学内外、国内外の複数の専門家とさらに協働して研究を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
健康上の理由及び予想外の業務が発生し著しく多忙であった為、予定していた学会参加が不可能になり、出張費が発生しなかった為。
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次年度使用額の使用計画 |
情報配信システム計画の検討を構築する為の追加予算とする。
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