研究分担者 |
中山 優季 公益財団法人東京都医学総合研究所, その他部局等, その他 (00455396)
亀井 延明 明星大学, 理工学部, 教授 (20233968)
千吉良 綾子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (20633415)
東福寺 幾夫 高崎健康福祉大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30383144)
山本 由子 武蔵野大学, 人間科学部, 助教 (00550766)
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研究実績の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病(DM)(以下:CAD)在宅療養者を対象として、主体的療養を支援する在宅モニタリングに基づくテレナーシングシステムTHMTE-19を開発した。構成は、タブレット型端末(XperiaZ2, Sony)、Bluetoothを搭載したバイタルデータ計測機器[パルスオキシメータ(9560 OnyxⅡBT,NONIN)、血圧計(HEM-7081-IT,Omron)、体重計(HBF-206IT,Omron)、歩数計(HJ-720IT,HHX-IT1,Omron)]とした。療養者は画面に従って計19項目の心身データを一日1回入力・送信し、看護モニターセンターにおいてテレナースがモニタリング、トリアージ、テレメンタリング、および看護・保健相談を提供する方法とし、開始時には、療養支援ツールを用いて目標設定と対面保健指導を行った。10名のCAD患者[COPD1名(75歳、男性)、ALS 4名(平均年齢60.3歳、男性2名)、DM 5名(同74.8歳、全て男性)]に12週間のトライアルを行った。テレナーシングは一人15~240日(平均105日)、計1,046日間実施し、トリガー発生率は全受信中9.8%で、トリガー理由は低酸素、除脈、発熱、悪寒等であった。急性増悪診断者は1名(10%)であった。開始時の自己設定目標は、一日歩数、体重維持、運動の実施等であった。本テレナーシング方法は、療養者の安心感、見守られている感覚、心身状態の自己理解、管理意識等を向上し、主体的療養を支援し得たことが示された。豪州オンラインヘルスセンター、および本成果に基づき、本モニタリングに対応したテレナーシングプロトコル案を作成し、CADに関連する専門医、専門看護師等による査読を経て、「慢性疾患をもつ在宅療養者を対象としたテレナーシングプロトコル」を完成した。
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