研究課題/領域番号 |
25300004
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
原口 強 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (70372852)
|
研究分担者 |
内田 悦生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40185020)
下田 一太 筑波大学, 芸術系, 助教 (40386719)
杉山 洋 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 部長 (50150066)
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30063770)
山本 信夫 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30449342)
登坂 博行 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (90188748)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | アンコール遺跡群 / 古代水利都市 / 埋蔵遺構 / 洪水シミュレーション / 年代測定 |
研究実績の概要 |
数値地形データから微地形データを可視化する赤色立体図を作成し,その地形図にもとづき,密林に覆われた王都アンコール・トム内外の踏査を実施した。 発掘調査は,バイヨン遺跡内で、溜池のボーリング調査はベントム池で実施した。 これらの調査で得られたサンプルの14C年代測定・珪藻分析・帯磁率測定等を実施し、古環境変遷について検討した。 数値地形データを用いて,王都アンコール・トムを中心としたアンコール遺跡の水利都市構造の復元考察を進め,近年の水害に有効な対策案を提示すべく,降雨に伴う浸水シミュレーションを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
地形解析とバイヨン遺跡内での発掘調査、溜池のボーリング調査、洪水シミュレーションはほぼ順調に推移している。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでの調査をさらに進め,都城全体の築造過程,水利構造等を明らかにする。さらに、王都アンコール・トムとその周囲の都市構造の関係についても,検討し、都市全域におけるこうした遺構の配置設計計画に関する分析を行う。 詳細な地形データを用いることにより,古代の水利網の活用等も検討に加えた上で,適切で効率的な現代の水管理計画を提示する
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度予定していた分析用サンプルが少なく、費用が少なくて済んだ。
|
次年度使用額の使用計画 |
繰越額は来年度の分析費用に使用する予定。
|