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2015 年度 実績報告書

契丹壁画墓の集成と公開-唐滅亡後の東アジアにおける国家形成過程の視覚的理解-

研究課題

研究課題/領域番号 25300007
研究機関独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館

研究代表者

臺信 祐爾  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部, 特任研究員 (80163715)

研究分担者 市元 塁  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部 企画課, 主任研究員 (40416558)
今津 節生  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部 博物館科学課, 課長 (50250379)
畑 靖紀  独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部 文化財課, 主任研究員 (80302066)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード遼代壁画墓 / 考古学 / 美術史 / 東洋史 / 内蒙古自治区 / 高精細画像 / ビューワ / 国際研究者交流
研究実績の概要

平成26年度研究期間に、内蒙古自治区所在の梁五代壁画墓について、来館者が博物館展示室内で自由に操作できるビューワを開発した。今年度は、写真データに補正を加え、墓室の円筒形内部空間がより自然なものとなるよう改良を加えた。
また、内蒙古文物考古研究所が発掘調査を実施した、遼代壁画墓の一つ、耶律弘世(1042~1087年)墓から剥ぎ取られた壁画類について、RGB(通常光)及び近赤外線下における高精細画像(600dpi)のデータベースを構築した。また、一部の顔料について、携行型蛍光X線分析装置による顔料分析を実施した。耶律弘世墓は、遼の第六代~第八代の皇帝を葬った慶陵のうち、第七代皇帝興宗を葬る東陵近くで発見された陪葬墓の一つで、耶律弘世は、興宗の三男にあたる人物である。皇室に連なる高位の人物の壁画墓を高精細画像で記録できたことは、他の壁画墓との比較研究の材料として大いに役立つものと思われる。
耶律弘世壁画墓について、来館者が博物館展示室において、自由に操作しながらヴァーチャルな壁画墓内部空間を動き回れるビューワを開発した。その結果、剥ぎ取り壁画が本来どういう場所に描かれていたのか、他の壁画とどういう位置関係にあったのかについて、視覚的理解が容易に得られるとともに、内部空間に貼り付けた通常光、斜光、近赤外線下で作成した剥ぎ取り壁画の高精細画像を自由に拡大することや、顔料分析に基づく最新の研究成果を簡単な操作によって取り出せるようになった。
本研究の総括として、2016年2月27日に国際シンポジウム「遼代壁画墓に関するシンポジウム」を九州国立博物館で実施した。報告者は、塔拉内蒙古博物院長(海外共同研究者)、井手亜里京都大学教授(連携研究者)、杜暁黎内蒙古博物院招聘専門研究員と本研究代表者臺信の4名で、本研究の成果を、一般に公開した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] 内蒙古博物院/内蒙古文物考古研究所(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      内蒙古博物院/内蒙古文物考古研究所
  • [学会発表] 遼代壁画墓内部のバーチャル再現とビューワ開発について2016

    • 著者名/発表者名
      臺信祐爾
    • 学会等名
      遼代壁画墓に関するシンポジウム
    • 発表場所
      九州国立博物館
    • 年月日
      2016-02-27 – 2016-02-27
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 遼代壁画墓の編年について2016

    • 著者名/発表者名
      塔拉
    • 学会等名
      遼代壁画墓に関するシンポジウム
    • 発表場所
      九州国立博物館
    • 年月日
      2016-02-27 – 2016-02-27
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 遼代壁画墓高精細画像データベースの活用について2015

    • 著者名/発表者名
      臺信祐爾
    • 学会等名
      高精細画像利用に関するワークショップ
    • 発表場所
      ミャンマーヤンゴン大学
    • 年月日
      2015-07-10 – 2015-07-10
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 中国内蒙古自治区所在壁画墓の高精細画像データベースについて2015

    • 著者名/発表者名
      臺信祐爾
    • 学会等名
      第2回ボルドー大学京都大学セミナー
    • 発表場所
      京都大学吉田キャンパス
    • 年月日
      2015-05-28 – 2015-05-28
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 契丹壁画墓の集成と公開 研究成果報告書2016

    • 著者名/発表者名
      臺信祐爾
    • 総ページ数
      56
    • 出版者
      福岡印刷
  • [学会・シンポジウム開催] 遼代壁画墓に関するシンポジウム2016

    • 発表場所
      九州国立博物館
    • 年月日
      2016-02-27 – 2016-02-27

URL: 

公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-01-31  

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