研究成果の概要 |
調査開始時258名であった対象児は,最終的に422名となり合計382,109人日の健康状態を2週間ごとに3年間にわたって追跡することができた。終了時の総罹患日数は2,804日で平均罹患日数は13.3日であった。死亡例は1年目に10例,他の年は1例ずつで主な症状は発熱,咳,下痢であった。 対象地域の保健医療情報から,2014年のマラリア流行が1年目の死亡に影響があると推測される。62%の小児が低身長で,感染症などの疾病に罹患しやすいことが示唆された。予防接種が疾病罹患頻度に負の効果がある一方で,もち米を乳児に与える慣習やジャンクフードなどへの良好なアクセスが正の効果を及ぼしていた。
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