研究課題
2017年度の経費は、過去4年間の本研究計画の成果を調査カウンターパートであるインドネシア・ハサヌディン大学農学部のDorothea Agnes Rampisela教授らに報告する目的で執行された。研究計画自体は昨年度2016年度に完了している。経費を2017年度に繰り越したのは、当初本研究計画の最終年度末に予定されていた上記の報告が、カウンターパート側の事情により1カ月延長されたことによる。よって「研究実績の概要」については2016年度のものを参照されたい。なお、2016年度の「研究実績の概要」では、2015年度の国際会議(SEASIA,京都)で代表者が組織したパネルの論文を骨子としてまとめ、2017年中に最終成果として公表する予定としていたが、この作業は今年度(2018年度)に持ち越された。これは研究代表者が2017年度に在外研究の機会を得て、一年間、日本を離れていたためである。研究代表者自身は、本研究計画による成果の一部を、国立民族学博物館の学術誌Senri Ethnological Studiesに“Maritime Diaspora and Creolization: Genealogy of the Sama-Bajau in Insular Southeast Asia”のタイトルで公表した。他に、東南アジアの海民の移動と民族再編に関する論文として、「東南アジアにみる海民の移動とネットワーク―西セレベス海道に焦点をおいて」(『海民の移動誌―西太平洋の海域文化史』昭和堂・所収)を公刊した。また「ひと・海・資源のダイナミクス―東南アジア海域世界におけるバジャウ人と商業性」(『生態資源―モノ・ヒト・場を生かす世界』昭和堂・所収)も公刊する予定である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Harvard-Yenching Institute Working Paper Series
巻: 2018(3) ページ: 1-46
Senri Ethnological Studies
巻: 95 ページ: 35-64
10.15021/00008578
学際
巻: 4 ページ: 105-112
東南アジア--歴史と文化
巻: 46 ページ: 68-72