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2015 年度 実績報告書

ウガンダ農村部の給水施設普及が水利用・衛生行動の変容に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25300051
研究機関東洋大学

研究代表者

杉田 映理  東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (20511322)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード文化人類学 / 水・衛生 / 行動変容 / ウガンダ
研究実績の概要

平成27年度の前年度にあたる平成26年度は勤務大学からサバティカルを頂き、ウガンダにおける長期フィールドワークとイギリスのLondon School of Hygiene and Tropical Medicineにおいて研究交流と分析を実施した。平成27年度は、そこで収集したデータや知見を分析し、発表することが主軸となった。
まず、長期フィールワーク中に「衛生」の一側面として「月経衛生」についても着目して関係機関からのヒアリングやデータ収集(インタビュー調査やフォーカスグループディスカッション)を実施したが、その結果の一部について、日本文化人類学会(平成27年5月)および白山人類学研究会(平成27年7月)において研究発表を行った。また、FENICS(Fieldworker's Networf for Interdiciplinary Communications)のフィールドサロンにおいてもウガンダでのフィールワークの経験について共有すべくプレゼンテーション(平成27年7月)を行った。さらに、東洋大学大学院紀要に共著を投稿した。
平成27年9月にウガンダに出張し、現地調査を実施したが、当初予定していたマケレレ大学における発表は、日程調整がうまくいかず実施できなかった。
また本科研によって行ったウガンダ農村部における水・衛生の調査・研究実績により、JICAよりセネガル農村部の衛生プロジェクトのアドバイザー、マラウィ給水案件の社会的インパクト調査のアドバイザーを依頼され、業務を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前半期は積極的に研究発表を行い、ウガンダへの出張も実施したが、後半期は別の研究プロジェクトの原稿執筆と学務で多忙になり、自分が目標としていた程には論文執筆が進まなかった。また、当初予定したウガンダのマケレレ大学における発表は、先方の大学のカウンターパートとの日程調整がうまくいかず実施できなかった。

今後の研究の推進方策

平成28年度は本科研の最終年度であるので、分析を精緻化するとともに論文と単著の出版に向けて分析と原稿執筆を進めたい。また、ウガンダにおける現地調査とコミュニティへのフィードバックを8月ころ実施したい。

次年度使用額が生じた理由

統計分析の業務依頼を実施したいと思っていたが、その実施に至らなかった。また購入予定であったソフトが別途入手できた。

次年度使用額の使用計画

統計分析の業務依頼を実施するとともに、ウガンダでの調査を行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Comparison of Handwashing Methods in Uganda: Is using a Tippy Tap better than washing hands using a basin?2015

    • 著者名/発表者名
      Sugita, Elli & Nuki, Kumiko
    • 雑誌名

      東洋大学大学院紀要

      巻: 52 ページ: 25-37

    • DOI

      ISSN 0289-0445

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 子連れフィールドワーク:フィールドワーカーの立ち位置はどう変わるのか2016

    • 著者名/発表者名
      杉田映理
    • 学会等名
      文化人類学会研究大会
    • 発表場所
      南山大学
    • 年月日
      2016-05-28
  • [学会発表] 子連れフィールドワーク:ウガンダ編を中心に2015

    • 著者名/発表者名
      杉田映理
    • 学会等名
      FENICSフィールドワーカーズサロン
    • 発表場所
      信愛書店
    • 年月日
      2015-07-11
  • [学会発表] 月経の経験を形づくる知とモノと:開発支援されるウガンダと、衛生大国日本の事例から考える2015

    • 著者名/発表者名
      杉田映理・出野結香
    • 学会等名
      白山人類学研究会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2015-07-04
  • [学会発表] 月経はどのように捉えられ経験されるのか:月経対処が開発アジェンダになる中で、ウガンダの事例から考える2015

    • 著者名/発表者名
      杉田映理
    • 学会等名
      文化人類学会研究大会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2015-05-31
  • [図書] FENICS「百万人のフィールドワーカー」シリーズ12巻「女も男もフィールドへ」(椎野若菜・的場澄人編)2016

    • 著者名/発表者名
      杉田映理
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      古今書院
  • [図書] 「グローバル支援の人類学―NGO活動の現場から―」(信田敏宏・宇田川妙子・白川千尋編)2016

    • 著者名/発表者名
      杉田映理
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      昭和堂

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公開日: 2017-01-06  

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