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2014 年度 実績報告書

パプアニューギニアにおける社会的新秩序の形成:開発に伴う公共圏の生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25300052
研究機関立教大学

研究代表者

豊田 由貴夫  立教大学, 観光学部, 教授 (20197974)

研究分担者 川崎 一平  東海大学, 海洋学部, 教授 (10259377)
石川 智士  総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (40433908)
新本 万里子  国立民族学博物館, 民族社会研究部, 研究員 (60634219)
熊谷 圭知  お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (80153344)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードパプアニューギニア / 文化人類学 / 公共圏 / 地域研究 / 国際研究者交流 / 国際情報交換
研究実績の概要

2014年度の研究実績は下記のようにまとめられる。
1.パプアニューギニア農村地域での参与観察的調査:セピック川上流地域において、「森林利用と保全に関わる住民の組織活動調査」(共同研究者:川崎一平)、ブラックウォーター地域において「環境保全に関わる住民の組織活動調査」の調査(共同研究者:熊谷圭知・新本万里子)、「マプリック地域における女性の商業活動調査」(共同研究者:新本万里子)を行った。予定していたクォマ地域における調査は、研究協力者(紙村徹)の事情により中止となった。
2.パプアニューギニア都市地域での参与観察的調査:ポートモレスビーにおいて、「スクウォッター地域の商業活動の調査」(共同研究者:熊谷圭知)、「中流層の国家と宗教観の変遷に関する意識調査」(研究代表者:豊田由貴夫)などを行った。
3.パプアニューギニアにおける資料収集:首都ポートモレスビーや地方都市の政府機関などにおいて資料収集を行った。資料収集を行った機関は、National Research Institute、パプアニューギニア大学などである。
4.日本国内での研究会開催による問題意識ならびに調査結果の共有:2014年7月12、13日、2014年12月13、14日に立教大学で研究メンバーによる研究会を開催した。
5.国際シンポジウムの打合せ:パプアニューギニア大学の教員数名ならびにJICAパプアニューギニア事務所と打合せを行い、平成27年度8月に行うことなど基本的な方針での合意を得た。しかし、その後パプアニューギニア大学との連絡が十分とれず、平成27年8月にパプアニューギニア大学主催で開催される大規模なシンポジウム(ワイガニ・セミナー)へチームとして参加することを検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

パプアニューギニアで予定していた国際シンポジウムが開催できなかった。研究代表者が現地に赴き、現地の大学、研究機関でカウンターパートとなる研究者と面会し、次年度の実施に関して打合せを行った。また、研究協力者の1名が、予定していた調査を実行できなかった。このため、研究の目的はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

平成27年度に現地の大学(パプアニューギニア大学)において大規模な国際シンポジウムが開催されるため、これに今回の研究組織がチームとして参加する予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に実施予定だった調査が実施できなかったため、その執行予定額が次年度に回されることとなった。また、平成26年度に開催予定だったシンポジウムの開催が実施できなかったため、その執行予定額が次年度に回されることとなった。

次年度使用額の使用計画

残額は次年度分とあわせ、前年度に実施できなかった調査ならびに国際シンポジウム参加費用(旅費)に割り当てる予定である。前年度に実施できなかった調査に関しては、平成27年度の夏に実施予定である。また、国際シンポジウムについては、現地で行われる、より大規模な国際シンポジウムにチームとして参加することを予定している。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「女が肩から網袋を下げる」ということ―パプアニューギニア・アベラム社会のジェンダーの変化2015

    • 著者名/発表者名
      新本万里子
    • 雑誌名

      アジア社会文化研究

      巻: 16 ページ: 1-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本におけるパプア諸語の研究史の覚書2015

    • 著者名/発表者名
      紙村徹
    • 雑誌名

      Language and Linguistics in Oceania

      巻: 7 ページ: 19-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] パプアニューギニアのキリスト教2014

    • 著者名/発表者名
      豊田由貴夫
    • 雑誌名

      なじまぁ

      巻: 5 ページ: 8-9

  • [雑誌論文] 老女の回春と水潜りの女人―共同体再生の二つのシナリオ2014

    • 著者名/発表者名
      紙村徹
    • 雑誌名

      篠田知和基編『神話・象徴・儀礼』楽瑯書院

      巻: - ページ: 179-218,

  • [学会発表] 場所論再々考―ハーヴェイ、マッシーの近著の検討を軸に2015

    • 著者名/発表者名
      熊谷圭知
    • 学会等名
      日本地理学会春季大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京都世田谷区)
    • 年月日
      2015-03-28
  • [学会発表] Melanesian Pidgin and grass roots identity: attitudes towards languages in Papua New Guinea2014

    • 著者名/発表者名
      豊田由貴夫
    • 学会等名
      Pacificism: Die diskursive Konstruktion des Pazifiks Internationale Konferenz
    • 発表場所
      立教大学(東京都豊島区)
    • 年月日
      2014-06-07 – 2014-06-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 病院出産への移行による生殖観の変容――パプアニューギニア・アベラム社会における出産慣習の変化から2014

    • 著者名/発表者名
      新本万里子
    • 学会等名
      日本文化人類学会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2014-05-17

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公開日: 2016-06-01  

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