研究課題/領域番号 |
25300052
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
豊田 由貴夫 立教大学, 観光学部, 教授 (20197974)
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研究分担者 |
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (80153344)
川崎 一平 東海大学, 海洋学部, 教授 (10259377)
石川 智士 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (40433908)
新本 万里子 広島大学, 社会(科)学研究科, 研究員 (60634219)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | パプアニューギニア / 文化人類学 / 公共圏 / 開発 |
研究実績の概要 |
前年度までに達成できなかった予備的調査、資料収集を行い、最終年度として、パプアニューギニアでのワークショップを実施し、パプアニューギニアでの国際シンポジウムへ研究代表の豊田が参加した。これにより、現地の研究者との研究交流を行うことができた。このような研究活動から得られた研究実績の概要は以下のようになる。 1.パプアニューギニア農村地域から都市部に住民の移動が行われており、都市部では出身地域の親族的紐帯を基礎としてコミュニティが形成されている。この際にコミュニティ形成の基礎となるのは同じ言語集団、同じ親族集団に属していることとなる。これらの集団が拡大家族のような形態で居住しているのが、パプアニューギニアの都市社会である。 2.このような都市社会において、「誰に対しても開かれている、異質な議論を受け入れる」という意味での公共性はパプアニューギニアでは存在していない。むしろ農村地域での共同体のあり方が、密集した形で都市に存在していると表現するのが適切である。 3.公共性に関連する様々な運動が地方、都市の周縁地域に発生しており、それらは新たな集団意識、新たな集団形成ととらえられる。しかしそれらの活動・意識に対して、西洋起源の「公共圏」の概念をそのまま適用することは困難である。 4.西洋的な「公共性」「公共圏」は、様々な社会問題を解決する手段になるとされ、パプアニューギニア都市部ではこのような「公共性」「公共圏」は存在しないが、しかしパプアニューギニアの都市において、様々な社会問題を解決する手段がないわけではなく、そこでは別の概念を基礎とする解決手段が存在している。 5.このような新しい社会意識を西洋的な「公共圏」という概念でとらえるべきかは、今後の議論が必要である。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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