研究課題
本研究「インドの産業発展と日系企業」は、近年のインドの経済発展や産業構造変化に注目し、とりわけ、インド進出日系企業がそれらに果たした、そしてこれから果たすであろう役割を定量的・定性的に明らかにすることを目的とするものであった。特記すべき研究上の進展としては、２点取り上げたい。（１）２０１５年度に引き続き、２０１６年度においても、インド進出日系企業を中心とした１５工場のハイブリット調査を実施した。日本的生産経営システムの適用状況を明らかにするハイブリットモデルの調査工場は２０１５年度とあわせて３０社に達し、これまで安保哲夫東大名誉教授たちが行った全世界のハイブリット調査との比較を行うに足る数と質の調査を実現できた。（２）東洋経済新報社の「海外進出企業一覧」のデータを利用して、代表者は藤森梓大阪成蹊大学講師と西山博幸兵庫県立大学教授との共同研究成果の草稿Firm Heterogeneity and the Behaviour of Japanese ManufacturingMultinationals in Indiaを脱稿し、その内容を神戸大学のセミナーで報告し、さらに２０１７年６月にはアジア政経学会で報告することが決定した。これは、企業不均質性の貿易理論をベースにして、インド進出日系企業の特徴をおそらく世界ではじめて本格的に分析したものである。現在、さらに改定を加えて、海外学術雑誌への投稿を準備している。研究実績としては、２０１３年末から１４年初頭に実施したインド進出日系企業のアンケート調査の結果を利用して執筆した佐藤隆広「インド進出日系企業からみた日印経済関係」が、堀本武功編『現代日印関係入門』東京大学出版会の第8章として２０１７年２月に公刊されたこと、さらに佐藤隆広編『インドの産業発展と日系企業』を神戸大学経済経営研究所の叢書７７として公刊した２点を特記したい。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings The International Seminar of Geography between Hiroshima University and University of Delhi "Promoting Economic Geography Studies on "Inclusive Growth" in Contemporary India'
巻: － ページ: 11-24
Millennial Asia
巻: 7(2) ページ: 1-24
10.1177/0976399616655001
World Journal of Business and Management
巻: 2(2) ページ: 1-18
http://dx.doi.org/10.5296/wjbm.v2i2.9577
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ResearchStaff/sato-j.html
