研究実績の概要 |
研究代表者と連携研究者1名が、米国へ史料調査のために出張した。米国国立公文書館(NARA)において、RG(レコードグループ)131 の接収文書の内、三井物産サンフランシスコ店ならびにシアトル店関係文書などを調査し、史料情報の蓄積を進めた。また、RG131 の「リボックス」作業の進行状況を確認した。RG131 史料のうち、三井物産サンフランシスコ店の会計掛関係文書(Entry 63)並に同店雑貨掛関係文書(Entry 67)などのデジタル画像約25,000コマを収集した。 連携研究者2名が、オーストラリアへ史料調査のために出張した。国立公文書館(NAA)シドニー分館において、第二次世界大戦期に接収された日本商社関係史料のうち、三菱商事関係文書を中心に調査と複写収集をおこなった。 NARA、NAAなどで複写収集した史料の公開準備を進めた。研究協力者の協力を得て、画像名称の整理、史料目録への複写画像情報の入力などを進めた。複写史料画像から公開用PDFの作成をおこなった。在外商社関係史料目録の三井文庫WEBサイト上での公開のためのテストサイト(研究会内部用)を作成した。 研究代表者および連携研究者による研究会を、7月と3月の2回開催し、史料の分析結果を討議し、史料公開の進め方を検討した。また、9月には、戦前期環太平洋地域における貿易構造の変遷についての理解を深めるために、研究会外部から専門家を招き質疑の機会を設けた。
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