研究課題/領域番号 |
25301033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 淑郎 日本大学, 商学部, 教授 (00211342)
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研究分担者 |
青木 武典 日本大学, 商学部, 准教授 (90231761)
劉 慕和 日本大学, 商学部, 准教授 (90349952)
小出 大介 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50313143)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | BSC / Sustainable BSC(SBSC) / 医療政策 / 地域社会 |
研究概要 |
第1年目の目標を達成するように努めた。(1)海外文献を大規模に収集・分析した。特徴として①トロント大学の世界トップ3と言われるデータ・ベースをフル活用し論文を収集した。これによりこれまで取集してきたBSC関連の論文が2014年までのものが日本,北米,ヨーロッパから収集できた。②ドイツ語でのBSCおよびSBSCに関する文献として日本で購入できる書籍を出来得る限り収集した。(2)海外の研究協力者と研究の準備を始めた。①台湾の医療BSC管理学会の陳進堂理事長(研究協力者)と台湾で開催された医療BSC国際シンポジウムを通じて協働をスタートさせた。②カナダのトロント大学のBrown教授(研究協力者)と協議に入った。③昨年は,カナダ・オンタリオ州政府の医療政策担当者を含め10人以上の当該分野の専門家と意見交換し,研究の方向性を確認した。また,④イギリスのDr. Bevan, Professor, London School of Economics and Political ScienceとイギリスおよびヨーロッパのSBSCと成果測定等の最新の動向を議論した。さらに,⑤アメリカのUniversity of North Carolina at Chapel hill, Pink教授と北米の病院でのBSC導入と成果,トロントのSunnybrook Medical Science Center院長Dr. McLellanから現場でのBSCについて調査を進めた。 以上より,各研究協力者の研究者ネットワークからの情報収集および学術誌,インターネット,商業ベースの各国の医療経営雑誌などから,現地で文献を洗い出すことができた。その後,研究協力者や研究分担者で,カナダ・オンタリオ州の政策立案担当者,BSC実施責任者などにインタビューを一部行うことができた。BSCの政策での利用,SBSCの政策としての実行可能性などが徐々に明らかになってきた。(3)これらの準備段階で得た知見をまとめたものとして,論文2本,書籍中の1つの章を著した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
幅広い文献集および検討が進んでいること。さらに,カナダ,アメリカ,台湾,イギリスの研究協力者とそのネットワークで,研究の方向性を確認できたこと。Sustainable BSC(SBSC)の枠組みを次第に明らかに組み立てられる準備が出来てきたことがその理由である。
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今後の研究の推進方策 |
26年度以降は,25年度にカバーできなかった地域での調査を行い,特にドイツのSBSC,イタリアのBSC,北欧のSBSCについて調査し,BSCと政策との関連,SBSCのフレームの開発,その実行可能性を探っていく。
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