研究課題
基盤研究(B)
本研究では、宗教多元化への政策的対応と各国の宗教団体ごとの対応を調べた上で諸宗教の共生の道筋を探り、東アジア地域の政治的安定や共生可能な市民社会形成のモデル作りに寄与することをめざし、日本・韓国・中国・台湾・香港・モンゴル・タイにおける宗教多元化状況とそれに対応した宗教政策の動きを調査した。その結果、宗教統制国家である中国、公認宗教制のタイ、宗教自由市場が成立しキリスト教が優位の韓国・香港、仏教が活性化している台湾・モンゴル、宗教の世俗化が著しい日本の宗教道と政教関係についてまとめ、櫻井義秀編『中国の宗教変動 アジアのキリスト教』北海道大学出版会、A5判全453頁を刊行した。
宗教社会学 アジア宗教文化論