研究課題/領域番号 |
25301039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
吉原 直樹 大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (40240345)
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研究分担者 |
今野 裕昭 専修大学, 人間科学部, 教授 (80133916)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50164835)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 海外日本人社会 / 移民 / コミュニティ / グローバル化 |
研究概要 |
初年度はデンパサールをフィールドにして、海外日本人社会における主体(日本人移民)の性格変容とコミュニティ再編成の動向に関する調査を実施した。具体的には、日本国総領事館、デンパサール市当局、バリ州統計局等の担当者に対するヒヤリングおよび関連資料のサーベイを行った。なお、その際、現地の研究協力者と上記の調査テーマについてディスカッションを行った。また関連する専門研究者からテーマに関するコメントを聴取した。その上で調査の方法と課題について検討した。そしてその検討結果をヒヤリングおよび資料サーベイに活かした。 帰国後、研究分担者と共同して、上記ヒヤリングおよび関連資料のサーベイによって得た知見(findings)を集約し、それをファイリングし、成果の共有につとめた。併せて、新たに論点を抽出し、2年次の調査に引き継ぐことになった。 初年度の調査研究によって得た最大の研究成果は、バリ在住の日本人移民が「ライフスタイル移民」(山下晋司)としての性格を色濃く帯びながら、それがきわめて多様化し複層化しているということが明らかになったことである。またそれとともに、日本人社会の情報環境にさまざまな分岐が生じていることも明らかになった。その反面、コミュニティの再形成の動向に流動的で非定型的な要素が加わり、あらたな分析枠組みの下で多面的にアプローチする必要のあることがわかった。いずれにせよ、「研究の目的」にかかげた調査研究はようやく緒に就いたばかりであり、2年次以降の研究の進展が俟たれる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の実施計画はほぼ達成された。しかし細部については未遂に終わったものもある。これは研究代表者の本務校での予期せぬ仕事と研究協力者の個人的事情(病気等)が重なり、現地調査期間を縮減せざるを得なかったことによるところが大きい。また研究代表者、研究分担者ともに年度末の業務に追われ、集約の時間が十分にとれなかったことも大きい。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に遂行できなかったものを確認し、速やかにそれを遂行し、2年次以降の計画進捗の妨げにならないようにする。同時に現地調査体制の見直しを現地研究協力者を交えて行い、研究実施計画のより円滑な推進をめざす。さらに2年次以降の課題として中間成果の集約とその公表・発信につとめる。特に、印刷物としての成果公表の形を追求する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究代表者の本務校での予期せぬ仕事と研究協力者の個人的事情(病気等)が重なり、実施計画の一部を遂行できなかった。 ヒヤリングおよび資料サーベイの結果の分析および集約のための、現地及び国内で開催する打ち合わせ会議に要する費用、ならびに資料集集成に関連する費用に充てる。
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