研究課題/領域番号 |
25301050
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
松尾 知明 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (80320993)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | コンピテンシー / カリキュラム / 汎用的スキル / 教育課程 / 国際比較 |
研究実績の概要 |
次期の学習指導要領の改訂にあたっては、コンピテンシーの育成が焦点となることが予想され、先行して展開する諸外国の動向を把握することが直近の課題となっている。一方、これまでの海外調査から、コンピテンシーに基づく教育改革が世界的な潮流となっていることがわかっている。このような背景から、本研究では、諸外国におけるコンピテンシー教育課程改革の動向を、①教育課程、②評価システム、③教育方法、④教師教育の4観点を中心に把握し、それらを国際的に比較検討することを通して、次期の学習指導要領の開発についての基礎的な資料を得ることを目的としている。 そのため本年度は、文献研究を進めるとともに、カナダ調査(11月2~8日)、イギリス調査(12月7~12日)、韓国調査(12月21~25日)、オーストラリア調査(3月6~11日)の現地調査を実施した。 研究成果の一部は、第50回全国特別支援学校知的障害教育教頭研究大会東京大会(7月31日)、静岡市教育センター教科リーダー研修会(9月4日)、第22回教育展望札幌セミナー(1月9日)、国際交流基金日本語国際教育センター(1月31日)などで報告し、文部科学省高大接続システム改革会議「『思考力・判断力・表現力』を構成する能力概念等の検討に関する作業グループ委員」などで知見を提供した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①教育課程、②評価システム、③教育方法、④教師教育をめぐって、これまでの文献研究や現地調査などで残された課題に関して、調査を進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
28年度は、これまでの調査研究において残された課題を明らかにするとともに、これまでの成果を整理して、①教育課程、②評価システム、③教育方法、④教師教育の観点から研究の取りまとめをしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
カナダ調査(11月2~8日)、イギリス調査(12月7~12日)、韓国調査(12月21~25日)、オーストラリア調査(3月6~11日)を実施したが、残金については次年度の調査の充実にあてることが有効であると考えたため。
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次年度使用額の使用計画 |
使用額に見合うように、本年度の調査計画を調整し、4月、9月、11月、2月を中心に海外調査を実施する。
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