研究課題
本研究では、29億年前頃に生じた南アフリカのカープファールクラトンのポンゴラ氷期における環境変化を地質学的に解析し、さらにインドやオーストラリアの同時代岩体との比較を行う。本研究計画28年度では,以下の項目を実施した。南アフリカのケープタウンで開催された国際地質学会(35th International Geological Congress)に研究代表者(Satish)と研究分担者(片岡)と研究協力者(大学院生)が参加し、インド南部のダールワール岩体の研究結果について発表を行った。その際現地でGrantham博士と南アフリカの現地地質調査についての打ち合わせを実施し、約1週間現地地質調査を行った。野外では岩相記載を詳細に行い、室内分析に必要な試料を採取した。また地質構造データ、堆積相の詳細な記載も行った。室内分析a)記載岩石学的検討:野外で採取した多様な岩石試料について、薄片を作成し、顕微鏡下での岩石記載や電子顕微鏡を用いた鉱物微細構造の観察と変成作用の解析を行った。b)放射年代測定:岩石学的な基礎データをもとに厳選した試料から、U-Th-Pb年代測定用にジルコン・モナザイトの鉱物分離を行った。c)化学分析:野外で採取した試料について、XRFとICP-MSによる全岩化学分折を行った。島根大学においてSr、Ndの同位体分析の試料(片麻岩や花崗岩)を、新潟大学においてSr、Ndの同位体分析の試料(火山岩)を、新潟大学において炭素・酸素・硫黄の同位体分析の試料(片岩や石灰岩)を行った。d)構造地質学的検討・堆積学的検討:地質構造および堆積構造の解析から、変形履歴や古流向を検討し、堆積層解析を行った。ダールワール岩体における化学的なデータや年代時系列での同位体進化の解析結果と、南アフリカのカープファールクラトンのポンゴラ帯との対比を現在進めているところである。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 7件、 査読あり 15件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 18件、 招待講演 2件)
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