本研究ではインドネシアおよび中国の石炭鉱山の石炭試料を用いてオンサイト試験を実施した。新鮮な低品位炭を石炭鉱山から運搬した約1tonまでの試料で試験を実施し、Frank-Kamenetskii式で取りまとめを行った。試験に使用した石炭試料は日本で工業分析および示差熱分析を実施した。オンサイト試験結果と基礎データに基づいて自然発火プロセスの数値モデルを構築し、1tonオーダーの低品位炭の堆積量に対する温度上昇過程のヒストリーマッチングを実施した。さらに実際の石炭鉱山の払い跡の孔隙率をパラメータとした酸化発熱領域の数値シミュレーションを実施した結果、グラウト注入が有効であることを明らかにした。
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