研究課題
人道近接融合モデルの構築のため、学融合的検討を推進した。生物学的・畜産学的手法としては、機能形態学と行動生態学による検討を進め、他領域のデータと比較総合した。ニワトリの形態学に関しては、タイ、ベトナム、ラオス、バングラデシュの原種セキショクヤケイの現地におけるインベントリーづくりが進捗し、インドシナ地域の原種集団の信頼度の高い多変量解析が可能となった。家禽化・品種形成に伴う生物学的、特に機能形態学的なアイデンティティと創始される人為集団の特性を推測することが可能となっている。ベトナムとタイの在来ニワトリについては、愛玩品種や闘鶏品種を含めて、詳細な機能形態学的適応を論議できるようになりつつある。行動生態学的にはニワトリの放飼および飼い馴らしについての知見をインドシナ各国農村部で得ている。また品種間で脳頭蓋の発生・成長パターンの比較を行うことに成功した。人文社会科学的には、バングラデシュからインドネシアにわたる広域でニワトリ飼育現場から聴き取りデータを得ることができた。バングラデシュではヤギ品種の標本導入の可能性を確固たるものとした。これらを集約し、人動近接融合モデルの決定要因を精査することに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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